2018年9月26日水曜日

2018 千葉県環境講座「ぐるっと印旛沼」 (3) 大和田機場

「ぐるっと印旛沼」、記事の3回目は、大和田機場についてです。

バスで大和田機場に着いたあと、水資源機構 千葉揚水管理所の課長さんから「印旛沼の水位管理」等についてのお話を聞きました。

DVDによる説明資料も視聴しました

話が終わり 再び外に出ました。

うまいぐあいに 新川(印旛放水路 上流部)と花見川(印旛放水路 下流部)が見下ろせました。

大和田機場の北は新川(写真奥)、 南は花見川(写真手前)

1969年に 現在の印旛放水路が完成しています。
なお、印旛放水路は 印旛疎水路ともいわれます。

配布された資料を見ると、印旛放水路上流部は、「新川」として開削される前には 「平戸川」とよばれていたようです。
川が印旛沼に流れ込む河口が 平戸村にあったからでしょう。

江戸時代には、平戸川と花見川は 現在のように つながってませんでした。

「江戸時代の平戸川と花見川」
(「印旛沼開発施設の概要」(当日配布資料)より)

「花見川」の名の由来については 諸説あるようです。
以下が参考になります。

➜  千葉市 花見川歴史探訪(その1)


大和田機場(揚水機場)の中を見学しました。

大和田機場の中に入る前


破損し交換された 揚水ポンプの羽根車 とても大きいです

揚水ポンプの動力は2種類あり、電動のモーターと ガスタービンによるもの。
それぞれ3基ずつあります。
これは、停電時にもポンプを稼働できるようにするためだそうです。

揚水ポンプ 印旛沼につながる新川の水位が上がったときに稼働


揚水ポンプの全体模型 最上部の一部だけが 見えている部分だとか


展示室があり、多くの写真や 説明パネルが掲示されていました。

「印旛沼開発施設概要図」


印旛沼周囲の農業用水を管理する揚水機場


大きな航空写真のパネルがあって、見応えがありました。
分けて撮影しました。

印旛沼全景と その周辺


西印旛沼とその南部の地域


復習の意味で、いただいた資料から大事だと思われるものを以下に載せます。

「印旛沼・流域の概要」 印旛沼の水系が分かります
(「印旛沼・流域のすがた」(当日配布資料)より)

印旛沼につながる河川は、すべて印旛沼に流入しているそうです。
利根川につながる印旛機場や、東京湾につながる大和田機場は揚水機場であり、ポンプで揚水して排水を行っています。
これらの機場は 洪水対策のために 利根川や東京湾に排水するわけですが、一本松機場等で揚水された水は 周辺地域の農業用水として用いられます。


「印旛沼の水管理」 全容が分かります
(「水を活かす印旛沼」(当日配布資料)より)

上の図がいちばん分かりやすいと思いました。
印旛沼の水管理の全体がよく分かります。


2018 千葉県環境講座「ぐるっと印旛沼」のレポートは 以上で終わります。


➜  2018 「ぐるっと印旛沼」 (2) 佐倉ふるさと広場 ・ 鹿島川