半ば公的な機関である病院の配慮で残してくれたものであるようです。
病院からの眺め (東方向) |
野馬土手は、以下の2種類に大別されます。
➋ 野馬除土手 野馬が耕作地に入ってこないようにするためのもの
ここの野馬土手は勢子土手であり、かつてはこの地を勢子人足が馬を追って駆け抜けました。
前回紹介した「捕込」はここからすぐ近くにあり、この勢子土手は特に「大込土手」と呼ばれています。
西方向の眺め |
では、勢子土手を近くから見てみましょう。
けっこうな高さがあります |
駐車場に沿って長く続いています |
駐車場の反対側は住宅地 |
下の地図は、野馬土手案内のために作ったガイドマップです。
市内の北の地域に残る野馬土手を取り上げています。
2時間ほどで回れるコースです。
(鎌ケ谷市が作成した『ふるさとかまがや散策まっぷ』の「国史跡コース」を参考にしました。いずれ市内の南の地域に残る野馬土手の地図を作ります。)
おもな野馬土手の位置を見てください。
さて、病院横の勢子土手は道路によって切れてしまいますが、その先にある踏切の横を見ると、畑地の奥に また勢子土手が姿を現します。
下の写真の勢子土手は、地図の ➌ の場所にあります。
新京成電鉄の工事現場詰所の横に 勢子土手があります |
近くの農家の方が 勢子土手を残してくれています |
最後に、おまけとして隣の船橋市に残る野馬土手を見てみましょう。
二和小学校の南には、延々と500メートル続く勢子土手が残っており、実に立派なものです。
鎌ケ谷総合病院横の勢子土手は中野牧の捕込に続いていましたが、ここの勢子土手は下野牧の捕込に続いていました。
青木更吉さんの名著『小金牧 野馬土手は泣いている』には、詳しく説明が載っていますので、ご参照ください。
二和小学校の横から ずっと向こうまで続いています |
➜ 鎌ケ谷の野馬土手(3) 貝柄山公園の「野馬の親子像」