2013年11月30日土曜日

鎌ケ谷の野馬土手(20) 鎌ケ谷五丁目ふれあいの森の北東に残る野馬除土手跡

鎌ケ谷五丁目ふれあいの森と その北東に残る野馬除土手
国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものを利用しました

地図上の茶色い点線は市域の境界線。
左の野馬除土手跡が残っている側は、鎌ケ谷市です。
右のかつて下野牧があった側は、船橋市であり、明治に入ってから「東京新田」の「二和」や「三咲」として開墾された地域です。
船橋の市域における現在の地名は、の近くにある踏切の南側を南北に走る道路の東が二和東、西が二和西です。
右上隅の部分は、現在は咲が丘で、元は「三咲」に含まれていた地域。
 
地図に書き込んである赤い丸数字は、以下に掲載した写真の位置を示しています。
 
今回、鎌ケ谷五丁目ふれあいの森からスタートすることにします。
この森まで歩いていくには、新京成線 鎌ケ谷大仏駅の南口から出て向かうのがわかりやすいかもしれません。
下の写真は森の南東にある出入口です。
出入口はこの1カ所だけです。
鎌ケ谷大仏駅から行く場合には、まず ➏ の地点へと進んだあと、に向けて歩いていくのがいいと思います。

鎌ケ谷五丁目ふれあいの森  出入口


ふれあいの森の道路沿いの部分が野馬除土手跡らしいのですが,,,


ふれあいの森の南東出入口から 道なりに北に向かって進んでいくと


野馬除土手跡がはっきりと見て取れます


曲がり角の向こうへと続いています


ミラーの後ろに続く場所には 野馬土手跡が残存しています


草ぼうぼうでよくはわかりませんが、盛り上がりが見て取れます


線路脇のコンクリート塀の形に注目 野馬除土手の延長線上です


パチンコ屋「銀の鈴」の駐車場を抜けていくのが 踏切までの近道です


2013年11月27日水曜日

鎌ケ谷の野馬土手(19) 鎌ケ谷みどり幼稚園の南に残る野馬除土手跡

粟野の入道溜(にゅうどうだめ)三差路から八坂神社にかけての区域は、調べながら歩いていくと、昔を偲ばせるものが いろいろと目に入ってきます。

入道溜三差路近くの豊作稲荷神社そして水神宮の祠、鎌ケ谷三中近くの弁財天、由緒ある八坂神社・・・
以下の記事で、粟野地区の一端についてふれていますので、ご参照ください。
 ➜  鎌ケ谷の古い地図(3) 粟野村地引絵図〈1877ごろ〉

八坂神社の裏手には、野馬土手が二重土手の形がわかる状態で残存しています。

残存する野馬除土手周辺の航空写真
 国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものを利用しました
 
 
その野馬土手は、鎌ケ谷みどり幼稚園の園庭の南に残っています。
行き方は少々わかりづらいので、以下の写真を参考にしてください。

鎌ケ谷三中近くの五差路 幸豊苑の右隣に見える細い道に入ります


特別養護老人ホーム幸豊苑の塀は野馬除土手の上に建てられたようです


しばらく行くと野馬土手らしい形が見えてきます


振り返って見たところ


鎌ケ谷みどり幼稚園の近くには 大きな木が残っています


幼稚園の園庭に残る野馬除土手


二重土手の形状が残っています


二重土手の間にある堀も園児の遊び場になっています


東武野田線により裁ち切られています 茂みの場所が土手の延長部

ここでご紹介した野馬除土手は、鎌ケ谷消防署のすぐ北のところまで続いていました。
土手の跡をたどってみると、その面影が残っています。

 

2013年11月25日月曜日

2013.11.24 大町公園 「もみじ鑑賞会」

大町公園の「もみじ山」が11月23日(祝・土)~12月8日(日)の間、「もみじ鑑賞会」として一般公開されています。
ふだんは入れない場所ですが、紅葉が美しいこの時期だけ足を踏みいれることができます。

「もみじ山」への出入口は2カ所あります。
下の案内図に書き込んだ の場所です。

➜ 画像を拡大する (開いた画面をさらにクリックする)

の出入口から「もみじ山」に入ってみました。

「もみじ山入口」と大きな看板が立てられています


上へとのぼっていくと紅葉が見えてきました


「もみじ山」の紅葉  1


「もみじ山」の紅葉  2


「もみじ山」の紅葉  3


「もみじ山」の紅葉  4


「もみじ山」の紅葉  5


「もみじ山」の紅葉  6


「もみじ山」を下ります かなりの高低差があります

もみじ山を下り終わると、道は長田谷津に向いた出入口へと続きます。
道の終わり近く、大きなコイがいっぱいいる見慣れた池の脇をとおります。
この道は、いつもなら歩くことのできない道です。

この池ではカワセミがよく見られます (ふだんなら撮れない方向の写真)


長田谷津側の「もみじ山」への出入口


「もみじ鑑賞会」の期間だけ この門から入れます

鑑賞植物園の方にも足を伸ばしてみました。

鑑賞植物園前のニシキギ(錦木) 燃えるような赤が美しい


鑑賞植物園の前にある木々は日当たりがよく、見事に紅葉しています

温室の前には、リュウゼツランの一種であるキミガヨランが大きな花を咲かせていました。
植物名をつけたプレートがなく、この名前は大町公園でボランティアをされている方に2階の展示スペースでおききしてわかりました。
ぜひ、名前のプレートを置いてほしいと思います。

キミガヨラン(君が代蘭) リュウゼツラン科

下の写真は、温室の中のそこかしこで見かけた花を撮ったものです。
しかし、この植物にもプレートがつけられていませんでした。
家に帰ってネットで調べたところ、オオベニウチワという とてもわかりやすい和名がついていることがわかりました。

オオベニウチワ(大紅団扇) サトイモ科アンスリウム属

紅葉を満喫し、知らない植物にも出会えた 暖かい秋の一日でした。


鎌ケ谷の野馬土手(18) 大仏墓地に隣接する野間除土手

以前の記事慈公園隣の野馬除土手跡 (下図の の位置)で取り上げた野間除土手は、かつては東に向かったあと方向を変え、グルリと鎌ケ谷大仏墓地を取り囲むように延びていました。

大仏墓地を奥まで行ったところには野馬除土手の跡と思われるものが残っています。
下図の の位置です。 

迅速測図(1880)の鎌ケ谷大仏周辺部分

墓地の右奥を塀に突き当たるまで進むと、土手の残存部分が見えます。

大仏墓地内に残る野馬除土手跡

この土手の延長線を東北の方角に向かって、墓地の塀越しに眺めると下の写真のような土の盛り上がりが見えます。

大仏墓地の土手の延長線上には...

そこで大仏墓地から出て、大仏十字路を左折し、上の写真の反対側に行ってみました。
すると土手がきれいな状態で残っているのが見えるではありませんか。

残存する野馬除土手

この土手は、鎌ケ谷市による『国史跡下総小金中野牧跡保存管理計画書(案)』のP.61に載っている ⑲の野馬除土手でしょうか。
先日、この計画書を作成した文化・スポーツ課に聞いたところ、そうであるとのお返事をいただきました。
ただ、「迅速地図」にある土手の位置とは違っていますので、よく調べてみる必要がありそうです。

『国史跡下総小金中野牧跡保存管理計画書(案)』 P.61 から

現状では、上の計画書の写真よりもはっきりと土手の形状がわかるようになっています。

さらに近づいて撮った野馬除土手


追 記 2015.03.03

先日、散策会の下見のために大仏墓地を訪れたときに、野馬除土手の木が全て伐られてしまっていることに気づきました。
景色は、あっという間に変わってしまうものであることを、今回も実感させられました。

木がすっかり伐られてしまった野馬除土手 2015.02.25 撮影


2013年11月21日木曜日

鎌ケ谷の野馬土手(17) 松戸市串崎新田の野馬除土手跡 ➁

新京成線くぬぎ山駅近くにある野馬除土手周辺の地図
地図データは 国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものを利用しました

「串崎新田」に残る野馬除土手、その第2弾です。
この土手は、新京成線くぬぎ山駅からほど近いところにあります。
目印は交差点にあるコンビニのセブンイレブンです。

上にある地図のコンビニ付近を 北に向かって撮ったもの

コンビニの向かい側には、梨の小川園さんがあります。
その横に見える細い道に入ります。

東に向かって見ると、小川園のすぐ横に細い道が見えます
 
交差点から歩いてすぐに、梨畑の横に見事な野馬除土手が姿を現します。
土手の頂上部が、鎌ケ谷市と松戸市の行政境界になっています。
道路側は松戸市です。
  
野馬除土手の中程には、松戸市教育委員会の標柱が立っています


前回紹介した標柱の次の番号がついています


前回紹介した標柱に「江戸時代、」の部分を追加

土手らしい景色が続いています。

大きな木で土手は支えられています


土手の先にマンションがあり、そこで終わっています

マンションのところで土手は裁ち切られ、その先の方には新京成線の車両基地が見えます。

下の写真は、土手の上から撮った写真です。
右側に見えるのは梨畑。

土手の上から見た風景

小川園さんに許可を得て、梨畑側を見せていただきました。
梨畑側は土手がえぐれたようになっています。

梨畑の側からみた土手

梨畑があったお蔭で、この野馬除土手は残ったのではないかと思います。
なお、以上の写真は 2012年5月23日に撮ったものです。


追 記 2015.07.31

久しぶりに見にいったら、野馬土手上の木が全部伐られていました。
ちょっと殺風景な感じになりましたが、野馬土手の姿はより分かるようになりました。
ここの野馬土手は けっこうな長さがあると思いました。

木が伐られてしまった野馬土手 奥にある木は 野馬土手の端の向こう側