大仏墓地を奥まで行ったところには野馬除土手の跡と思われるものが残っています。
下図の ➋ の位置です。
迅速測図(1880)の鎌ケ谷大仏周辺部分 |
墓地の右奥を塀に突き当たるまで進むと、土手の残存部分が見えます。
大仏墓地内に残る野馬除土手跡 |
この土手の延長線を東北の方角に向かって、墓地の塀越しに眺めると下の写真のような土の盛り上がりが見えます。
大仏墓地の土手の延長線上には... |
そこで大仏墓地から出て、大仏十字路を左折し、上の写真の反対側に行ってみました。
すると土手がきれいな状態で残っているのが見えるではありませんか。
残存する野馬除土手 |
この土手は、鎌ケ谷市による『国史跡下総小金中野牧跡保存管理計画書(案)』のP.61に載っている ⑲の野馬除土手でしょうか。
先日、この計画書を作成した文化・スポーツ課に聞いたところ、そうであるとのお返事をいただきました。
ただ、「迅速地図」にある土手の位置とは違っていますので、よく調べてみる必要がありそうです。
『国史跡下総小金中野牧跡保存管理計画書(案)』 P.61 から |
現状では、上の計画書の写真よりもはっきりと土手の形状がわかるようになっています。
さらに近づいて撮った野馬除土手 |
追 記 2015.03.03
先日、散策会の下見のために大仏墓地を訪れたときに、野馬除土手の木が全て伐られてしまっていることに気づきました。
景色は、あっという間に変わってしまうものであることを、今回も実感させられました。
木がすっかり伐られてしまった野馬除土手 2015.02.25 撮影 |