2013年12月24日火曜日

鎌ケ谷で見られる木本(9) ムラサキシキブ

美しい紫の実 2012.11.10 鎌ケ谷市・粟野の森にて撮影

ムラサキシキブ(紫式部、学名  Callicarpa japonica Thunb.)はクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。
属名は、ギリシア語の「callos(美しい)+ carpos(果実)」が語源となっているそうです。ムラサキシキブにぴったりの属名です。

学名を見るとわかるとおり、前回取り上げた「ゴンズイ」と同様に、命名者は日本に赴任していたことのあるツンベルク(Thunberg)です。
それどころか、ここ5回 連続で取り上げた実の美しい植物の学名は、すべてツンベルクが初命名者であることに気づきました。
ジャノヒゲ、ヒヨドリジョウゴ、ヤブコウジ、ゴンズイ、ムラサキシキブと、気ままに取り上げたのにも かかわらずです。

このことは偶然の一致ではないのでしょう。
リンネの高弟・ツンベルクは、日本に来ていた折に、美しい実をつける植物見つけては命名していったのではないかと思います。
ウプサラ大学に保存されているという、ツンベルクが日本から持ち帰った植物標本800余種の中身を知りたくなりました。

花 (蕾) 2015.05.26 粟野の森にて撮影


花 2015.06.06 粟野の森にて撮影


まだ青い実 2013.09.07 市川市・大町公園にて撮影


色づいた実 2012.11.03 市川市・大町公園にて撮影


葉が残っています 2012.11.10 鎌ケ谷市・粟野の森にて撮影


美しい紫色に 2013.12.07 市川市・大町公園にて撮影


この実もまた美しい 2013.12.07 市川市・大町公園にて撮影


全体の樹形 2013.12.07 市川市・大町公園にて撮影


枝の広がりのようす 2013.12.07 市川市・大町公園にて撮影