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ノウゼンカズラの花が咲いていました。
ノウゼンカズラ(凌霄花) 1 花は5裂しています ノウゼンカズラ科 ノウゼンカズラ属 |
「凌霄花」は、「のうぜんかずら」と読みますが、「りょうしょうか」とも読むようです。
ノウゼンは、「凌霄」の音が、リョウセウ → ノウセウ → ノウゼン と訛っていったものともいわれています。
雌しべも雄しべも特徴的な形をしています。
ノウゼンカズラ 2 雌しべの柱頭が2つに分かれています |
ノウゼンカズラ 3 花糸の長さの違う雄しべが 2本ずつあります 雄しべの先にある葯は 2つに分かれています |
雄しべの数は、計4本。
花が5裂しているのに、なぜ雄しべは4本なのでしょう?
答は、以下のサイトに詳しく書かれています。
ぜひ、お読みください。 アッと驚きますよ。
➜ おはなはんの植物観察日誌 ノウゼンカズラの雄しべの数
ノウゼンカズラ 4 細い糸のようなものの正体は・・・ 雌しべは萼とともに外してあります |
(2)
近くの公園で、ユリのような大きな白い花が咲いていました。
茎や葉の形が ユリの仲間とは違っています |
アフリカハマユウ(旧名 インドハマユウ)のようです ヒガンバナ科 ハマオモト属 |
(3)
昨晩、放送大学の『生物界の変遷('11)-進化生物学入門-』(全15回)という番組の第13回を見ました。
テーマは「発生と進化(植物)」であり、講師は 長谷部光泰氏(基礎生物学研究所教授)でした。
氏は、花の形成に関わる遺伝子の「ABCモデル」について、実に明快に説明していました。
以前に、「ABCモデル」については、放送大学教材の『植物の科学』(Pp.121-124)で読んでいましたが、自分は理解していなかったのだと分かりました。
何か「ABCモデル」のよい図はないかと探していたら、以下の図が見つかりました。
花の形成に作用する遺伝子の「ABCモデル」 右下の花の絵の色を 左下の図の色と同色に変更 |
「遺伝子の組み合わせ」 と 「形成される花器官」 の色が違っていたので、理解しやすいようにと色をそろえました。
この図は、以下のリンク先に載っていたものですが、いまはリンクが切れています。
簡潔に分かりやすく書かれています。
高度な知識を有する専門家の方たちがメンバーになっているようです。