2016年7月2日土曜日

2016.07.01 身近な植物 (7月上旬 ➀)

(1)


ノウゼンカズラの花が咲いていました。


ノウゼンカズラ(凌霄花) 1  花は5裂しています
ノウゼンカズラ科 ノウゼンカズラ属

「凌霄花」は、「のうぜんかずら」と読みますが、「りょうしょうか」とも読むようです。
ノウゼンは、「凌霄」の音が、リョウセウ → ノウセウ → ノウゼン と訛っていったものともいわれています。

雌しべも雄しべも特徴的な形をしています。

ノウゼンカズラ 2  雌しべの柱頭が2つに分かれています

つよき陽と 凌霄花のうぜんかずら 一会いちえなり


ノウゼンカズラ 3 花糸の長さの違う雄しべが 2本ずつあります
雄しべの先にある葯は 2つに分かれています

雄しべの数は、計4本。
花が5裂しているのに、なぜ雄しべは4本なのでしょう?
答は、以下のサイトに詳しく書かれています。
ぜひ、お読みください。 アッと驚きますよ。

➜  おはなはんの植物観察日誌 ノウゼンカズラの雄しべの数

ノウゼンカズラ 4 細い糸のようなものの正体は・・・
雌しべは萼とともに外してあります


(2)


近くの公園で、ユリのような大きな白い花が咲いていました。

茎や葉の形が ユリの仲間とは違っています


アフリカハマユウ(旧名 インドハマユウ)のようです
ヒガンバナ科 ハマオモト属


(3)


昨晩、放送大学の『生物界の変遷('11)-進化生物学入門-』(全15回)という番組の第13回を見ました。
テーマは「発生と進化(植物)」であり、講師は 長谷部光泰氏(基礎生物学研究所教授)でした。
氏は、花の形成に関わる遺伝子の「ABCモデル」について、実に明快に説明していました。
以前に、「ABCモデル」については、放送大学教材の『植物の科学』(Pp.121-124)で読んでいましたが、自分は理解していなかったのだと分かりました。

何か「ABCモデル」のよい図はないかと探していたら、以下の図が見つかりました。


花の形成に作用する遺伝子の「ABCモデル」
右下の花の絵の色を 左下の図の色と同色に変更

「遺伝子の組み合わせ」 と 「形成される花器官」 の色が違っていたので、理解しやすいようにと色をそろえました。

この図は、以下のリンク先に載っていたものですが、いまはリンクが切れています。

➜  九州大学 「生命の本質に迫る」 (遺伝子)
 
「ABCモデル」についての説明は、次のサイトをご参照ください。
簡潔に分かりやすく書かれています。

➜ 花卉かき CRES-T プロジェクト 花のトピックス  ABCモデル

「花き CRES-T プロジェクト」については、以下をご覧ください。
高度な知識を有する専門家の方たちがメンバーになっているようです。

➜ 花き CRES-T プロジェクト ホームページ