2016年7月25日月曜日

2016.07.23 身近な植物 (7月下旬)

(1)


気持ちのよい夏の早朝、近くを散歩しました。

サルビア・ガラニチカ(学名 Salvia guaranitica) シソ科 アキギリ属
別 名 メドーセージ(英 Meadow Sage)


アメリカフヨウ(―芙蓉) 1 アオイ科 フヨウ属
別名 クサフヨウ(草芙蓉)


アメリカフヨウ 2 雌しべの柱頭が5裂しています 


ナシ(梨) バラ科 ナシ属 実が大きくなってきました


ウラシマソウ(浦島草) サトイモ科 テンナンショウ属

仏炎苞に包まれていた多くの花々は、実へと成長しました。
仏炎苞は枯れて、もう失われています。


ヘクソカズラ(屁糞葛) 1 アカネ科 ヘクソカズラ属


ヘクソカズラ 2 別名は サオトメバナ(早乙女花)


ツユクサ(露草) ツユクサ科 ツユクサ属


カラスウリ(烏瓜) ウリ科 カラスウリ属 萎める花


アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏) トウダイグサ科 アカメガシワ属


ヌルデ(白膠木) ヌルデ属

ヌルデは奇数羽状複葉であり、その柄(葉軸)にはよくがあります。
とても特徴的な葉です。

白い乳液状の樹液を塗料として使ったのが、「ヌルデ」(塗る手)という名前の由来だといいます。
 

クサギ(臭木) 1 シソ科 クサギ属


クサギ 2 花のクロ-ズアップ


ヨツバムグラ(四葉葎) アカネ科 ヤエムグラ属


ビヨウヤナギ(美容柳)  オトギリソウ科 オトギリソウ属


キョウチクトウ(夾竹桃) キョウチクトウ科 キョウチクトウ属


シモツケ(下野) 1 バラ科 シモツケ属


シモツケ 2 クローズアップ


モモイロシロツメクサ(桃色白詰草)でしょうか
マメ科 シャジクソウ属
別 名 クローバー、 馬肥(うまごやし)


ルリマツリ(瑠璃茉莉) イソマツ科 ルリマツリ属


ムクゲ(木槿) 1 アオイ科 フヨウ属


ムクゲ 2 こちらは紫色の花


ハナヅルソウ(花蔓草) ハマミズナ科 アプテニア属
別 名   サンローズ(英 Sun Rose)、 ベビーサンローズ(英 Baby Sun Rose)

ハナヅルソウは、デロスペルマ・クーペリ(耐寒マツバギク)同じ科です。
これら2種の花は、大きさや形が違いますが、全体的な感じが似ています。

また、「ハナルソウ」と濁らずに表記される場合もありますが、大場秀章(編著)『植物分類表』(アボック社  2011)によると、「ハナルソウ」となっています。


 

(2)


立ち寄った先で見た植物です。

ヘメロカリス 「フランスハルス」
(学名 Hemerocallis fulva cv. Frans Hals)
ススキノキ科 キスゲ亜科 ワスレグサ属

ワスレグサ属(学名 Hemerocallis)は、キスゲ亜科の属のひとつです。
キスゲ属、ヘメロカリス属、カンゾウ属ともいいます。

ヤブカンゾウもワスレグサ属であり、きわめて近縁です。

以下の種の学名を見比べてください。

・ Hemerocallis fulva cv. Frans Hals  ヘメロカリス 「フランスハルス」
・ Hemerocallis fulva var. kwanso   ヤブカンゾウ
・ Hemerocallis fulva var. longituba   ノカンゾウ

属名だけではなく、種小名まで同じです。

学名についた「cv.」は、園芸品種であることを示します(cultivarの略)。
「cv.」に続く部分の「Frans Hals」は、園芸品種名です。

「cv.」を省略する場合には、「’Frans Hals’ 」と引用符で括ります。
よって、その場合の学名は「Hemerocallis fulva 'Frans Hals'」となります。

「Hemerocallis」や「fulva」の意味については、以下の記事をご覧ください。

➜  鎌ケ谷で見られる草本(12) ヤブカンゾウ

一般的に品種改良をした園芸品種を ヘメロカリスと呼んでいるようです。
上の写真のヘメロカリスについた品種名は「フランスハルス」。
17世紀にオランダで活躍した画家 フランス・ハルス(Frans Hals)の名前に由来するそうです。


以下の植物は、他の場所で見たものです。

ホウチャクソウ(宝鐸草) イヌサフラン科 チゴユリ属

ホウチャクソウの葉は互生です。
2つずつ対になって下がっている実は、秋になると青紫色に色づきます。


大きな葉をつけた灌木(低木)がありました


タマアジサイ(玉紫陽花)でしょうか アジサイ科 アジサイ属
茎頂には 丸い玉のような蕾がついていました

『葉っぱで見わけ 五感で楽しむ樹木図鑑』(ナツメ社 2014)によると、本種の葉は アジサイ類のなかでもっとも大きいということです。

他のアジサイ類と違い、その花期は遅く、夏から秋にかけて咲くそうです。
開花する前の花は総苞に包まれて球形をしており、名前の由来となっています。

(追 記 2016.07.29)