「広報かまがや」 2018年9月1日号 6面掲載 |
粟野から郷土資料館まで反時計回りに回るコースです。
そのため、午前中で切り上げとなりましたが、予定のコースは ほぼ回りきることができました。
実際に歩いたコース (GPSロガーによる記録) Ⓢ 市役所 ➊ 野馬除土手 ➋ 辨才天 ➌ 大津川と柳沢水路 ➍ 初富稲荷神社 と 北初富第三自治会館 ➎ 光圓寺 ➏ 捕込 ➐ 郷土資料館 |
今回も3回に分けて掲載します。
1回目は、上の地図の ➊ から ➌ までです。
(1) 野馬除土手跡
鎌ケ谷みどり幼稚園の園庭には、野馬除土手の跡が残存しています。
鎌ケ谷みどり幼稚園 南側 フェンスよりも手前は初富(かつての中野牧) |
野馬土手は、➀ 野馬除土手と ➁勢子土手に 大きく分けることができます。
野馬除土手は、村の耕作地に野馬が入ってこないようにするために築かれました。
この野馬土手は、二重の土手であることが特徴であり、土手と土手の間は えぐられて溝になっています。
園庭の南端に残る 二重になった野馬除土手 土手の奥が旧粟野村 |
また一方の 勢子土手は、野馬を捕込の方へと追い込むための野馬土手です。
馬を追い立てる勢子人足として、近在の村人が駆り出されました。
(2) 辨 才 天
鎌ケ谷三中の近くには、辨才天の祠があります。
辨才天の祠 |
「辨才天」と刻された石祠 (年紀不明) |
祠の周囲は低くなっています。
かつては水を湛えていたのでしょう。
祠に向かって右手 低くなっています |
詳しくは、以下をご参照ください。
(3) 大津川と それに流入する柳沢水路
散策会に参加することの楽しみのひとつは、知らない場所に行けることです。
今回も、柳沢水路(別名 小池橋水路)と 入道溜水路が合流して 準用河川・大津川となる場所を見ることができました。
鎌ケ谷市域の水系 (環境課の地図に名称を記入) |
川の合流地点 奥: 柳沢水路(小池橋水路) 左: 入道溜水路 右(橋の下): 準用河川 大津川 |
入道溜水路 1 右は 柳沢水路(小池橋水路) |
入道溜水路 2 奥が上流部 |
柳沢水路は、小池橋水路ともよばれます。
同じ川が違った名前で呼ばれているわけです。
「柳沢」も「小池橋」も川の流域の小字名です。
小池橋は柳沢よりも川の上流部に位置しています。
以下の小字地図の左上あたりを ご覧ください。
鎌ケ谷市域の小字 (『鎌ケ谷市史 別巻(民俗)』(2003)に拠る) |
柳沢水路(小池橋水路) 1 水は澄んでおり、臭いがしません |
柳沢水路(小池橋水路) 2 下流方向 |
柳沢水路(小池橋水路) 3 上流方向 |
➜ 2018 「ぶらり鎌ケ谷」 (その2) 豊作稲荷神社と自治会館