2018年1月16日火曜日

千葉県北西部の鳥見神社(12) <印西市・本埜 中根なか ね 鳥見とみ神社>

印西市内の鳥見神社の2回目。
今回は、印西市(旧本埜もと の 村)にある「中根鳥見神社」を取り上げます。

所在地は、印西市中根〔字馬場〕1339番地です。

この神社について、大正2年(1913)発行『千葉県印旛郡誌』所収の「本郷村誌」のうち、「神社誌」に 以下のように書かれています(P.619)。

(2) 村社鳥見神社

中根村 字馬場にあり、御炊屋姫命みかしきやひめのみこと饒速日命にぎはやひのみこと宇麻志麻智命うましまじのみことを祀る。

社殿、間口 1間、奥行き 1間
拝殿、間口 3間、奥行き 2間。
境内、568坪。
氏子、39戸を有す。

境内6社を祭る。 即ち、

1 子安神社  木花開邪姫命このはなさくやひめのみことを祭る。由緒不詳。
        建物、間口5尺、奥行き 4尺。
2 三峰神社  伊弉諾命いざなぎのみこと伊弉冉命いざなみのもことを祭る。由緒不詳。
        建物、間口5尺、奥行き 4尺。
3 疱瘡神社  稲脊脛命いなせはぎのみことを祭る。由緒不詳。
        建物、間口5尺、奥行き 4尺。
4 稲荷神社  保食命うけもちのみことを祭る。由緒不詳。
        建物、間口5尺、奥行き 4尺。
5 日枝神社  大山祇命おおやまづみのみことを祭る。由緒不詳。
        建物、間口5尺、奥行き 4尺。
6 五社神社  大日霊命おおひるめのみこと埴安姫命はにやすひめのみこと大巳貴命おおなむちのみこと少彦名命すくなびこなのみこと
        稲蒼魂命うかのみたまのみことを祭る。
        文化年間、旧領主堀田殿よりお達しに付き、
        五穀成就の爲、社日しゃにちを祭りつかまつきたそうろう
        石祠にして六角の4寸角なり。


100年前の中根鳥見神社
『千葉縣印旛郡本埜村誌』(千葉縣印旛郡本埜村役場 1916) 口絵より


鳥居前の景観


鳥居の右前にある「村社鳥見神社」の標石


本神社で演じられている「鳥見神社の神楽」の説明板

「鳥見神社の神楽」は千葉県指定文化財となっています。
詳しくは、以下をご参照ください

➜  千葉県教育委員会 「鳥見神社の神楽」

なお。鳥見神社の「鳥見」の読み方ですが、説明板には「とりみ」とルビが振ってあります。
一方、千葉県教育委員会のHPでは「とみ」と読んでいます。
ここでは、「とみ」と読む方を採りたいと思います。


御輿庫でしょうか、または 神楽関係のものが収められているのでしょうか


「猿田彦命」と彫られた庚申塔(文字塔)


「鳥見神社」と 神額の懸かった鳥居 赤く塗られた両部鳥居です


長い参道


幟立て台の奥に 拝殿が見えます


拝殿前の景観


拝殿の右手には、小社・石祠・古い手水鉢等が見えます


石祠にも鳥居があります 素木鳥居様式の石造鳥居


燈籠と手水舎


神楽殿 毎年10月17日の祭礼日に 大和神楽が演じられます


神楽殿からも 鳥居と小社が見えました


拝殿全景


拝殿左手前の建物 社務所または集会所でしょうか


本 殿 拝殿の後ろの接続部は幣殿かもしれません


この石祠にも 鳥居があります
この鳥居は、 ぬきが角柱状なので 靖国鳥居です


この小社にも 鳥居がありました こちらは素木鳥居様式の石造鳥居



様々な石碑


拝殿側から 参道の向こうにある鳥居を見たところ


付 記

掲載した写真は、2014年8月下旬に撮影したものです。