今回は、「小倉鳥見神社」を取り上げます。
北総線の千葉ニュータウン中央駅から2kmほど歩いた場所にあるのですが、スタート地点とはうって変わり 周囲には鄙びた風景が広がっています。
千葉ニュータウンが開発される前には、どこも こうした景色だったのでしょう。
さて、この鳥見神社は、なかなか難物です。
この神社自体が発信している情報が きわめて少ないのです。
小倉鳥見神社は道路沿いにあります。
まず最初に、境内から道路側を撮った写真を見てください。
境内からは2つの鳥居と、その間の小高くなった場所が見えます |
いかがでしょうか?
こうした配置は、ほかで見たことがありません。
小高くなった場所に上って境内を見下ろしてみました。
境 内 向かって右半分 右の鳥居 |
境 内 向かって左半分 左の鳥居 |
小高くなった場所へと続く石段があります |
石段の上には 小社が祀られていました |
三段の幣束台の上に 幣束が供えられていました |
幣束の後ろには お椀を伏せたような形の石が置かれています。
富士山のようにも見えます。
小高い所に祀られていることからも「浅間神社」ではないかと思いました。
(7) 村社 鳥見神社
境内、300坪。
氏子、31戸。
1 春日神社
建物、縦 4尺5寸、横 3尺5寸。
2 琴平太神社
建物、間口 3尺、奥行き 2尺。
3 阿夫利神社
建物、間口 3尺、奥行き 2尺。
由緒不詳なれど、建物は 間口 3間、奥行き 2間なり。
右側の鳥居と その参道 |
手水舎 (右側だけにあります) |
右側の鳥居 明神鳥居です(神額はなし) |
小社や石祠が建ち並んでいます |
小さな狛犬 と 小社(詳細不明) |
小 社 こちらも詳細不明 |
ほかの小社同様に、御幣が供えられているだけです |
次に、左側の鳥居の周辺を見てみましょう。
参道の左手には、庚申塔や出羽三山塔が建ち並んでいます |
『永治地区調査報告書 ―印西町石造物 第六集―』(印西町教育委員会 1989)の Pp.283~296によると、庚申塔は全部で15基あります。
そのうち14基は文字塔で、1基のみが刻像塔です。
庚申塔(刻像塔) 享保9年(1724)造立 |
出羽三山塔は 7基あります |
左側の参道 |
左側の鳥居 こちらも明神鳥居です(神額はなし) |
境内の左側 |
小 社 詳細不明 |