2019年4月10日水曜日

私の好きな作曲家(7) ドヴォルザーク


アントニーン・ドヴォルザーク(Antonín Leopold Dvořák:1841〜1904 )の音楽は優しいメロディーに満ち溢れている。
交響曲第9番『新世界から』(1893)、チェロ協奏曲(1895)、弦楽四重奏曲第12番『アメリカ』(1893)。
これらは我々人類の宝である。

『新世界から』の作曲に当たっては、それまでに書いた交響曲を検討し直し、ブラームスの交響曲をあらためて研究したという。
ちょっと聞いたところでは似たところは感じられないが、その精神においてブラームスの交響曲の延長線上にあるものと見做してよいのだろう。

出版に当たっては、ジムロックよりブラームスにこの曲の校訂が依頼されている。

『新世界』交響曲は、ヴァーツラフ・ターリヒがチェコ・フィルを振ったものが最上質のものだと思う。


一方で、バーンスタインがニューヨーク・フィルを振った巨大な演奏も感動的で忘れ難い。
バーンスタインにとっては、アメリカ自体が実に巨大だったのだ。彼の『新世界』が巨大でなければならなかった理由がそこにある。